石井ゆかりさんの著書とマンガ、バーテンダーからの引用です。

前向きで、ポジティブで、楽天的で、明るくて、開いている。
そういう人はキラキラと気持ちよく見えます。
でも誰もが「そうではない部分」を抱えています。
誰かの暗い部分に触れたり、
あるいは、気づきそうになってドキドキしたり。
そんなときにはちいさな怖れを感じます。

愛や優しさ、美しさや透明感など
「いい」とされるものはかならず
悲しみや苦しみ、
濁った色や闇などの存在を土台としています。
悲しんでいなければ、
誰かが優しくしてくれたことに、気づきません。
誰かの悲しみや弱さが見えたとき初めて、
自分のほんとうの優しさに、スイッチが入ります。

 

自分が辛く、悲しくなった時、優しくしてくれた人に対して本当に感謝している時、実は相手も頼ってくれたことに感謝をしていると、両方の立場にたって初めてわかりました。

痛みは誰かの痛みを癒すことでしか
悲しみは誰かの悲しみを癒すことでしか
忘れられないから。